プライムビデオで配信されていたのでつい観てしまいました。
この映画、公開当時もなにかと話題になりましたよね。
デヴィッド・ボウイの曲名にもあるVelvet Goldmineというこのタイトル。
そう、この映画の主人公のモデルはまさにデヴィッド・ボウイなのです。
ベルベット・ゴールドマイン / 1998年の映画
この作品、第51回カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞を、英国アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞しています。
衣装はもちろん、映像や世界観がとにかくゴージャスな映画なのです。
ストーリー
ニューヨークの新聞記者アーサーは、かつてロンドンを席巻した伝説のロック歌手 ブライアン・スレイドについての調査を始める。テレビでよくある「あのスターは今?」的な内容でストーリーは進んでいきます。
ブライアンは狂言暗殺をし、それ以来ファンからも失望され行方不明になっていた。
実はアーサーは若い頃ブライアンの熱狂的なファンであり、彼は70年代のロンドンを回想する。
それはロック青年から、マックスウェル・デイモンという架空の人物を演じグラムロックの頂点まで上り詰めたブライアンの歴史であり、彼と共に愛憎の日々を過ごした“ワイルド・ラッツ”の元ボーカリスト カート・ワイルド、そしてアーサー自身の人生の記憶でもあった。
出典:Wikipedia
一見、グラムロックを題材にしたドキュメンタリー作品のようですが、軽い気持ちで観ると心が打ちのめされます。
特にゲイ・バイ・ホモなどに嫌悪感を抱く人は観ない方がいいでしょう。
主なキャスト
ジョナサン・リース・マイヤーズ主人公のブライアン・スレイドはジョナサン・リース・マイヤーズが演じています。
当時は無名に近い役者だったのに主役に大抜擢。
しかもはまり役です。
とにかく美男子で、まさに男女の性を超越した美しさを放っています。
たぶん当時のデビッド・ボウイよりも美しい。
ユアン・マクレガー
トレインスポッティングやスターウォーズのオビワン役でお馴染みのユアン・マクレガーがカート・ワイルドを演じています。
カート・ワイルドはイギー・ポップを意識したキャラクターです。
この映画のユアンはかなりキレてます。
トレインスポッティングもしかり、こういう演技得意だよね。
歌も上手。
クリスチャン・ベール
新聞記者アーサー・スチュワート役をクリスチャン・ベールが演じています。
彼だけロックスター役でない為、この映画では地味な役どころですがそこはさすが。
いい味出しています。(いろんな意味で)
クリスチャン・ベールの作品はアメリカン・サイコやバットマンなどシリアスな演技が有名ですが、この映画ではレアな演技が観れます。
デビット・ボウイとの関連
この映画とデビッド・ボウイとは直接的な関係はありません。(本人が楽曲提供を拒否した為)
けど、どうみたってデビッド・ボウイのグラム時代がテーマになっています。
劇中のブライアン・スレイドのファッション・スキャンダル・その後の変身ぶりなどは、ジギー・スターダスト時代のボウイから晩年のボウイの活動とほぼ同じ内容なのです。
映画でのブライアンとカートの関係は、デビッド・ボウイとイギー・ポップの関係にそっくり。
監督のトッド・ヘインズ自身もゲイであると公言しているそうですが、彼のデビッド・ボウイに対する深い愛と憎しみがこの映画には現れているようですね。
参考:
【訃報】デヴィッド・ボウイが許さなかった映画『ベルベット・ゴールドマイン』とは? | FILMAGA(フィルマガ)
まとめ
そういった背景を考えながら観るとまた違った楽しみ方ができます。芸術貢献賞や衣装デザイン賞を受賞したとあって、映像や衣装が凝っていてホント美しいです。
また、劇中はミュージックビデオやライブシーンが結構ありますが、全部カッコいいです。
当時サントラも買いましたが最高です。
ので、サントラも超絶オススメです。
予告編
Velvet Goldmine
監督・脚本: トッド・ヘインズ出演: ユアン・マクレガー/ジョナサン・リース・マイヤーズ/トニー・コレット/クリスチャン・ベール
Carter Burwell Fontana London 1998-11-03
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