私的名盤に私的名作…。
なんだか自分の好きなものをまとめたがってますね。
アレ?死期が近づいてるのかな?
ということで1発目に紹介する映画は「Betty Blue(ベティ・ブルー)」という映画です。
この映画は若い頃観て、いろんな意味で衝撃を受けた映画です。
レンタル屋でなんとなく借りて観たらハマってしまい、速攻でDVDを買いに行ったほどハマりました。
Betty Blue(ベティ・ブルー 愛と激情の日々)
「Betty Blue(ベティ・ブルー)」とは1986年に公開されたフランス映画です。
原題は「37°2 le matin」というタイトルです。
日本語では“朝の体温37度2分”という意味です。
これは女性の基礎体温のことで、一番妊娠しやすい体温のことなんだとか。
で、「Betty Blue」ってのは英題なのです。
邦題は「愛と激情の日々」ってキャッチコピーが付いてます。
映画を観た人ならこのキャッチコピーがピッタリだって思うはずです。
監督はジャン=ジャック・べネックス。
代表作はこのベティ・ブルーですが、「ディーバ」や「ロザリンとライオン」など数々の個性的な作品を生み出しています。
この監督の映画はどれも映像が美しいです。
上のポスターですが、映画を観たことがないって人でも一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?
当時は「これ貼っとけばモテんじゃね?」的な“マストおしゃれアイテム”だったってくらいあちこちに貼られてた人気のポスターだったらしいです。
ちなみに僕も持ってます。
ストーリー・キャスト
あらすじ
海沿いの村で暮らすゾルグ(ジャン=ユーグ・アングラード)は、小説家を夢見ながらペンキ職人などをして日々生活していた。ある日、そんな彼の前に若く奔放な美女ベティ(ベアトリス・ダル)が現われ、2人はたちまち恋に落ちる。彼らは一緒に暮らし始めたが、次第にベティのエキセントリックな行動が目立つようになり……。簡単に説明すると純愛物語です。
出典:シネマトゥデイ
ただめちゃくちゃ過激な純愛なのです。
この映画の主役はベティではなくゾルグの方で、彼のベティへの無償の愛がテーマになっています。
感情の起伏が激しい一途なベティと、彼女を大きな愛で包むゾルグの究極の愛の物語なのです。
キャスト
ベティ役(ベアトリス・ダル)ベティーを演じるのはBéatrice Dalle(ベアトリス・ダル)です。
今作が彼女のデビュー作であり、代表作でもあります。
それだけこの映画のインパクトが強いってことでしょうね。
「天真爛漫で情緒不安定」、と実際にこんな子がいたら敬遠しそうですが、ベティはなぜかにくめなくてかわいくみえるから不思議。
“精神が病んでいく”という難しい役どころですが見事に演じきっています。
撮影当時22歳の彼女のナイスバディーも見所です。
その他の出演作としてはヴィンセント・ギャロと競演した「ガーゴイル」や超グロ・スプラッタ映画「屋敷女」などが有名でしょうか。
ソルグ役(ジャン・ユーグ=アングラード)
ゾルグを演じているのはフランス映画の名優Jean-Hugues Anglade(ジャン・ユーグ=アングラード)です。
この映画を観るまで知りませんでしたが、一気にファンになりました。
“二枚目”というより“三枚目”といった役柄ですがベティを一途に愛する姿はかっこいい!
雰囲気や外見から、個人的に仏製田村正和って勝手に思ってます。
リュック・ベッソン監督の「ニキータ」やジャン=クロード・バンダムと競演した「キリング・ゾーイ」などの作品にも出演しています。
見所・感想
しょっぱなのベットシーンでまずビビリました&速攻で音量を絞りました。家族がいるリビングで観なかったのが幸いでした。
心臓に悪いのでこれから観るって人は細心の注意を心がけてください。
「本能のまま愛し合う二人」がテーマなだけあってからみシーンが多いです。
しかも無修正なので刺激もかなり強いです。子供は観ちゃダメよ!
てな感じでけっこうきわどいシーンが随所に入っていますが、決してエロさは感じないんです。
監督が「『ベティ・ブルー』を低俗なポルノ映画の次元に引きおろさせてはならない」と抗議したように、当時は大事な部分に修正が入っていましたが、むしろそっちの方がいやらしい感じがします。
なのでコレから観るという方はノーカット版をオススメします。
映像美
ベティ・ブルーは映像が美しい!どのシーンを切り取っても絵になるくらい映像が美しいです。
これなんかもはや芸術ですね。
ペンキを塗るシーンでさえも美しい。
赤・青・黄。色のコントラストが美しいですね。
「雑誌の表紙」って言われても違和感ないですね。
といった感じで映像全てが美しく、出てくるアイテムもおしゃれでセンスがあるものばかりです。
音楽
それから劇中に使われている音楽もすばらしいです。音楽を担当しているのはGabriel Yared(ガブリエル・ヤレド)という方。
「愛人/ラマン」や「Shall We Dance?」などの名作の音楽も担当している方です。
ベティ・ブルーでは、主となるメロディーがアレンジされて様々なシーンで使用されています。
メロディーは一緒なのにシーンによって“楽しく”感じたり、あるときは“寂しく”も感じてしまいます。
特にベティとゾルクによるピアノの連弾のシーンはグっとくるものがあります。
BGMとして流してもとってもおしゃれなのでオススメです。
まとめ
本作には60分の未公開シーンを追加したインテグラル版というものも存在しますが、通常版は“ベティ目線”、インテグラル版は“ゾルグ目線”、といった捉え方が出来ます。ベティ・ブルーは女性目線と男性目線とでは映画の感想もさまざまだと思います。
違った見方が出来るので両方観てみるのもおもしろいです。
かれこれ30年前の映画にもかかわらず、未だに観終わった後は胸が苦しくなってしまう…。
「ベティ・ブルー」とは僕にとってはそんな映画です。
内容(映像)が過激なのもあって、配信はされていないので気になった方はDVDやBlu-rayでどうぞ。
サントラもオススメです!
予告編
ジャン=ユーグ・アングラード 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2002-09-06
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